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洋画イメージ
   

throw the book(厳しく罰する)

We'll get them. We'll throw the book at them.

「奴らを捕まえよう。厳しく罰しよう」North by Northwest(1959)

意味

throw the book at:「~を厳しく罰する」

 

throw the book at の直訳は「~に本を投げつける」。book を使ったイディオムはいくつかあり、それぞれ「どんな本」なのかがポイントになります。この book はというと、「特定の犯罪に該当する法律と刑罰の記録簿」です。

もとは法律用語で、「記録簿を投げつける」とは、「犯罪者に対して許可される最大限の刑罰を科す」ことを示しています。

そこから「可能な限り厳しく罰したり、叱責したりする」の意味で使われるようになったそう。

  • After his third offense, the judge threw the book at the criminal.
    (3度目の犯罪の後、裁判官は犯罪者を厳しく罰した)
  • The disciplinary board threw the book at him for the derogatory tirade.
    (懲罰委員会は、彼が誹謗中傷したとして厳しく罰した)
  • I made the police officer angry, so he took me to the station and threw the book at me.
    (警察官を怒らせたので、警察官は私を署に連れて行き、厳しく叱責した)
throw the bookのイメージ
 

book の意味

book は名詞と動詞がありますが、ここでは名詞を見てみます。著作物という意味での「本」の他、「ノート」や「一緒に綴じた一連のもの」「記録簿」や「リスト」「帳簿」など。

  • book
    1. 本(著作物)
    2. ノート・綴り
      notebook(ノート), address book(アドレス帳), a book of stamps(切手帳)etc.
    3. 記録簿・リスト
      rule book(ルールブック), bank book(通帳), statutory book(法定本), minute book(議事録)etc.
    4. 帳簿(通常、the books と複数形)
 

book については、throw the book のように、直訳では意味が通じないフレーズがとても多いです。以下でも取り上げているので、そちらも併せてどうぞ。

洋画イメージ

in my book の語源と意味
「本」「帳簿」? in my book の book はどんな本?

 

もうひとつ、book が目的語になっているイディオムを挙げておきます。こちらも初見では意味が取れません…。

 

cook the books(改ざんする)

 

cook the books は、「お金を盗んだり人々に虚偽の情報を与えるために、公式記録や数字を不正に変更する」。数字を不正に調整することを言います。俗に言う「改ざん(改竄)する」のスラングです。

books は「記録簿」「帳簿」で、直訳は「帳簿を調理する」。動詞に cook(調理する)を使っているところが絶妙です。cook は1600年代以降、「操作する」の意味を持つとか。

  • The Government was cooking the books and misleading the public.
    (政府は数字を改ざんし、国民を誤解させていた)
  • His accountant had been cooking the books for years.
    (彼の会計士は何年にもわたって帳簿を改ざんしていた)
 

book about、book of、book by の違い

 

日本語で「〇〇の本」という時、「〇〇を主題とする本」「〇〇を主な部門とする本」「〇〇という人が書いた本」の場合があります。

たとえば、「スポーツの本」なら「スポーツに関することが書かれた本」で、「エッセーの本」なら「エッセーという部門の本」。「マーク・トウェインの本」なら「マーク・トウェインが書いた本」でしょう。

日本語ならすべて「~の」と言えばいいけれど、英語ではそうはいきません。

  • 「~の本」
    1. それに関する本 book about / on
    2. それを主な部門とする本 book of
    3. その人が書いた本 book by
 

それに関する本

  • I like books about sport.
    (私はスポーツに関する本が好きだ)
  • He has written a book on local architecture.
    (彼は地元の建築に関する本を書いている)

それを主な部門とする本

  • It's a book of interviews with artists.
    (アーティストのインタビュー本だ)
  • She wrote a book of short stories, but it never got published.
    (彼女は短編小説の本を書いたが、出版されることはなかった)

その人が書いた本

  • I'm reading a book by John Gray.
    (私はジョン・グレイの本を読んでいる)
  • He bought a new book by J. K. Rowling.
    (彼はJ.K.ローリングの新しい本を買った)

by は分かりやすいとして、about / on と of については、どちらを使うか判断に迷う場合もあると思います。ざっくり言うと、「~に関する本」と訳せれば book about / on、違和感があるなら book of です。

『北北西に進路を取れ』
  • 監督:アルフレッド・ヒッチコック
  • 出演:ケーリー・グラント、エヴァ・マリー・セイント、ジェームズ・メイソン 他

ヒッチコック監督の名作。広告会社に勤める平凡な男が、敵のスパイに間違われトラブルに巻き込まれる。

「北北西」の英語は、実際は North by NorthWest ではなく、North-NorthWest です。

Prime Videoで『北北西に進路を取れ』(字幕版)を見る

(引用・参照元: IMDb, Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary)

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