1. TOEICの対人レッスン
TOEIC L&Rに向けた勉強は、基本的に教材を使った自主学習です。TOEICの練習問題をたくさん解いて、試験に慣れることでスコアアップが図れます。
通常の英会話レッスンは、対話を重ねることで力が付いていくので、講師がいなくては始まりません。でもTOEICに関しては、講師に付いて学ぶ必要はないのでは、と思いませんか?
教材を使って、ひとりで学習するTOEICの通信講座は、私も受講していました。通信講座的なものなら分かるのですが、TOEICの対人レッスンは一体どんな学習の進め方なのか、そして講師の役割は何でしょう。
そのあたりが疑問だったので、オンラインの講座に限定して調べてみました。
オンライン講座の特徴
講座の受講期間
TOEICの講座は、たいてい英会話レッスンを行っているスクールのコースのひとつとして設けられています。なので、通常のコースと同じく、1回25分というのが多いです。
受講期間については、学習のコマ数や期間が決まっているレッスンもありました。
TOEIC講座は、目標スコアに到達するために、学習期間を設定したほうがいいので、いつ課程が修了するのか、明確な終わりが提示されていない講座の場合は、自分で辞め時を決める必要があります。
TOEIC対策の学習は、言ってしまうと、とても単調です。「終わり」を設定しないと、きつくなります。「ここからは独学でいい」と思えたら、そこが終わりです。
講座の受講可能時間
オンラインレッスンは、TOEICでも朝早くから深夜、あるいは24時間レッスン可能です。時間の融通が利くのは助かりますね。
通話ツールが必要
通話システムとして、SkypeやZoomを使う場合は、アプリのダウンロードが必要です。ただ、そういったアプリを使わず、独自の通話システムのところも増えています。
さらに、PCならヘッドセット、あるいはマイク+スピーカー(イヤホン)、そしてウェブカメラ。スマホなら、特に必要ないですね。ウェブカメラは必須でない場合もあり。
PCの場合、マイクとイヤホン単体より、手が自由になる一体型のヘッドセットの方がお勧めです。
ものによって性能が大きく異なるため、あまり安いものを選ぶと、音質が良くなかったり、ヘッドセットが頭に合わなかったりします。私はそれで買い直すはめになりました。
TOEICの講師の役割
学習のコーチング
TOEICのレッスン内容は、だいたい模擬テスト+αで、+αはそれぞれの英会話教室の持ち味です。受講者のスキルとスコア目標を考慮しながら、カリキュラムを進めていきます。
すなわち、TOEICの場合、対人レッスンの最大の意味は「コーチング」。
自分だけでは、どの部分が弱いのか、客観的に判断できません。アスリートが適切なコーチングのもとで力を付けていくように、弱点を指摘して、適した学習法を示してくれるのが講師です。
講師の目線でアドバイスをもらう方が、弱点なども自分の学習に落とし込みやすいというメリットがあります。
TOEICで重視されるのはコーチングスキルのため、特にネイティブがいいということはありません。通常の英会話レッスンと異なり、あえて日本人講師にしているスクールもあるくらい。
ちなみに、英会話スクールにはフィリピン人の外国人講師が多数在籍されています。
ネイティブではないからという理由で敬遠されたりもしますが、フィリピンの公用語は「英語」と「フィリピン語」。英語力はネイティブと変わりません。
私が勤めていた英会話教室でも、フィリピン人先生がいらっしゃって、どの方もとても面倒見がよく真面目で親切です。皆がそうとは限らないけれど、フィリピンの先生には好印象を持っています。