1. TOEICスコアをプラス80点
英字新聞は使えない?
英字新聞を読んで勉強したけれど、全然上達しなかった。そんな経験はありませんか?
「1~2か月で英語が話せるようになる」という英語教材もありますが、おそらく数か月では目立った成果は出ません。英字新聞は毎日少しずつコツコツの積み重ねで力がついてくるので、少なくとも6か月~1年はみる必要があるでしょう。
短期決戦で英語力をアップしたい場合は、英字新聞は不向きかもしれません。けれど、しっかり続ければ必ず結果は付いてきます。
TOEICスコアのブレ幅は、プラスマイナス70点です。すなわち、スコアが前回より80点アップすれば、英語力が上がったとみなせます。80点アップを目指しましょう。
英字新聞の記事は、TOEICの出題と親和性が高いです。世界情勢や文化を英語で知り、色々な視点から理解を深められるのは、他の英語教材にはない大きな特徴です。
また学習面でも、読解力、単語力、書く力、話す力を伸ばす総合的なツール。英字新聞を効果的に活用することで、TOEICのスコアアップが可能です。
2.『ジャパンタイムズアルファ』
読みやすい英字新聞
『The Japan Times Alpha(ジャパンタイムズアルファ)』は、英語学習者向けの英字新聞で、とても読みやすい構成です。学習用のコンテンツもあり、初級~中級のTOEIC対策として使うのに適しています。
記事は日本語対訳や注釈付き。英語レベルが3段階で表示されていて、初級者の方から上級者の方まで対応。
トピックによっては、ヘッドライン(見出し)にも日本語訳が付いています。記事はまずヘッドラインをチェックするわけですが、和訳が載っていると便利ですね。
- 出版元: ジャパンタイムズ出版
- 発行日: 週刊(紙版は金曜、デジタル版は日曜)
- ページ数: タブロイド判、約24ページ
The Japan Times Alpha を見る
TOEICに向けた活用法
速読即解力をつける
最初は、注釈を見ないで流し読み
記事の読み方として、辞書を使わずに全体を速読する癖をつけましょう。注釈を見ずに、速く読むことを意識して、分からない箇所があってもそのまま読み進めます。
次に、注釈や辞書を確認して読む
その時点で、内容が理解できればOK。まったく理解できなければ、もう一度通し読みし、よく出て来る単語とその周辺の語にしるしをつけて、後で注釈を確認したり、辞書で調べます。
たとえば、hectopascal という語が分からなかったとして、辞書を引くと「気圧の単位」だと分かるので、その文章は天候や気候のことを言っていると予想がつくでしょう。
全体をおおまかに掴めたら、その後に精読するという順番です。精読する際は、辞書を使って語句や文法をしっかり確認します。
TOEIC L&Rを攻略するには、1分間に150ワード読む速さが必要とされます。できれば時間を測って、多くの記事を読む練習をしてみてください。
以下のサイトで、WPM(=words per minute)、すなわち1分当たり何単語読めるかが測定できます。
単語力を強化
語彙を増やすことは、TOEIC攻略に欠かせません。
英字新聞の記事中には、専門的な用語やビジネス英語など、様々な分野の単語が出てきます。日常生活で使われる表現も多く、TOEICによく出る単語も結構あります。
調べた単語は、単語帳を作って書き出しておきます。その単語が使われていた記事内容も一緒に添付しておくとなお良し。あなただけの単語帳を作るのは、記憶を定着させるために有効な方法です。
単語帳の作り方は、以下で詳しく書いているので、ご参考に。
TOEIC攻略の英字新聞活用法
ノーモア挫折! 必要な2つのコトと3つのコツ
リスニング練習
『The Japan Times Alpha』は、購読すると、Webサイトで英語音声を聴いたり動画講座を見たりできます。誌面と連動したコンテンツなので、リスニング練習に使いましょう。
音声を聴く時は、テキストは見ないで、耳に意識を集中してみてください。最もお勧めなのは、以下のやり方です、
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- 1
- 最初に英文を見ないで、先に英語音声を聴く
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- 2
- 英文を見て、記事内容を確認
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- 3
- もう一度、英文を見ながら英語音声を聴く
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- 4
- 英文を見ずに、英語音声だけ聴く
音読練習
TOEIC L&Rにスピーキングはないものの、アウトプットは言語を習得する近道なので、せっかく英語音声があるなら、音読練習に使わないのはもったいない。
音読練習はスピーキング力を向上させるだけでなく、リスニングスキルも高めます。自分で英語を声に出すことで、フレーズやアクセントに敏感になり、聴き取りに役立ちます。語彙の記憶の強化にもなるのでお勧めです。
リピーティングのやり方
リピーティングは、ひとつの文で英語音声を止めて、その後に英文を声に出して真似するやり方です。
テキストを見ないことがベストですが、難しい場合は英文を見ながらで構いません。1文が長すぎたり、なかなか口が回らなくてリピーティングが困難なら、文節ごとに短く区切ってもOKです。
文節の区切り方は、以下で解説しています。
社会人の6つの英語学習法
忙しい社会人の方向けに、効率よく確実に英語力を付ける
シャドーイングのやり方
シャドーイングは、英語音声を止めずに、聞いたそばから英語を真似します。
スピードが速いこともあり、簡単なセンテンスでも、いざ声に出して言おうとすると、多分まったく口が回りません。リピーティングに慣れてきてから、シャドーイングに切り替えたほうがよいです。焦らなくて大丈夫。
シャドーイングのほうが難易度が高い分、効果も上がるため、最終的にはテキストなしでシャドーイングにチャレンジするのが理想です。でも何度も言うけれど、焦る必要も、できないと落ち込む必要もありません。自分のペースで続けてください。
エクササイズで学習
通常の新聞記事の他に、英語学習コンテンツが充実しています。TOEICのような穴埋め問題もあり、毎週新しい問題に当たれて、1週間分としては、ちょうどよい分量です。エクササイズを活用しましょう。
The Japan Times Alpha を見る
Fujisan.co.jpでの定期購読は、送料無料で割引もあってお得です。
『The Japan Times Alpha』のお勧めポイントはいくつかありますが、TOEIC学習として考えると、最大の売りは、リスニング・スピーキング練習が毎週適した分量で効果的にできること。
英字新聞を読んで、WEBサイトを使い倒せば、TOEICスコア80点アップは十分狙えます。
紹介された人もポイントが付く
一番ポイントがたまりやすく、1P=1円で還元率もいい