step on one's toes(不快にさせる)
No one has so much as stepped on her toes.
「誰も彼女の機嫌を損ねることさえしていない」Frantic(1988)
step on one's toes:「~を不快にさせる」
上の台詞の so much as は「~ですらない」。
as much as の直訳は「~と同じくらい多くの」。否定文では so much as のほうが使われ、「~と同じほど多くはない」、つまり「~ほどではない」「~ですらない」の意味になります。
step on one's toes は、文字通りだと「つま先を踏む」、比ゆ的に「誰かを怒らせたり不快にさせる」。相手のやり方を批判したり干渉して、不快にさせたり、相手を怒らせることです。
つま先を踏まれると非常に痛いため、肉体的な苦痛を精神的な苦痛に置き換えた表現です。
toe は「足の指」のことなので、toes と複数形だと足の指をまとめて何本か踏むイメージですね。実際、つま先を踏まれる時は、そんな感じでしょう。one's toes の one's は省略される場合もあり。
イギリス英語では、step の代わりに tread [tréd](踏む)を使って、tread on someone's toes になります。
- I don't want to step on anybody's toes so I'll keep quiet.
(誰かを不快にさせたくないので、黙っている) - The new employee stepped on a lot of toes when he suggested reorganizing the office.
(新入社員がオフィスの再編成を提案した時、多くの不興を買った)
step と step on の違い
動詞の step はたいてい自動詞で使われ、後ろに on や in などの前置詞や副詞が続きます。他動詞の用法もあるにはあるものの、載っていない辞書もあるくらいなので、使われる頻度は少なそう。
他動詞の時も、意味は「~を踏む」。ただ、step on が「(何かを)踏みつける」のに対し、step は「(足を)踏み入れる」です。片足ずつ踏み入れるため、feet でなく foot になります。
- step on her foot 自動詞
(彼女の足を踏む) - step foot on land 他動詞
(陸に足を踏み入れる)
「足を踏み入れる」の意味では、他動詞の step を使うより、set foot on / in の方が一般的です。
- I vowed never to set foot in the place again.
(二度とその場所に足を踏み入れないと誓った) - It was her very first time setting foot on foreign shores.
(彼女にとって、外国に足を踏み入れるのは初めてのことだった)
『フランティック』
- 監督:ロマン・ポランスキー
- 出演:ハリソン・フォード、エマニュエル・セニエ、ベティ・バックリー 他
タイトルの frantic は「取り乱した」「狂乱した」という形容詞。国外に旅行中に家族が失踪してしまうストーリーは、本当に怖い。もし実際に遭遇したら、トラウマになって二度と旅行に行けなくなるかも。
(引用・参照元: IMDb, The Idioms, Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, Collins Dictionary)
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