go postal(キレる)
Richie's gone postal, man.
「うわ、リッチーがおかしくなった」Virus(1999)
go postal:「(異常なほど)激高する」
go postal は、特に職場でストレスが高じて「感情が制御できない状態になる」「ブチ切れる」ことを指します。go mental(英)や go mad(米)と同じです。
- The man went postal and shot twelve of his colleagues.
(男は激高し、12人の同僚を撃った) - He went postal and punched a police officer in the face
(彼は激高し警察官の顔を殴った)
go postal の由来
1980年代から90年代にかけて、アメリカの郵便配達員が怒りに任せて、同僚や無関係な人々を殺傷する事件が相次いで起こったとのこと。そこから、このスラングができたようです。
最初は1986年8月20日、オクラホマ州の郵便局員のパトリック・シェリルによる銃撃事件で、14人の郵便局員が死亡、6人が負傷し、その後自らを銃で撃ちました。その日から1997年までの間に、同様の事件が20件あり、40人以上が死亡。
Wikipediaによると、郵便局員、あるいは元郵便局員による殺人事件(主に銃撃)は、1991年、1993年、2006年、近年2017年にも起きています。
あまりにも立て続けで、異常な数字です。業種別に見ると、郵便業労働者による殺人事件の割合は、他の業種に比べて低いそう。ただ、職場内殺人の割合は、郵便業では13%と高いのだとか。
もっとも、郵便公社は go postal というイディオムをよく思っていませんし、あまり使わないほうがいい表現かもしれません。
go を使った激高表現
go を使った「正気を失って激怒する」「キレる」というスラングは、たくさんあります。他にも、go nuts、go bananas などなど。
go ballistic
ballistics [bəlístiks] は「弾道学」という名詞で、ballistic は、形容詞で「弾道学の」です。
この表現は go berserk が変化したもので、go berserk も同じ意味です。berserk [bərsə́ːrk] は「凶暴な」。ちなみに、berserker(バーサーカー、凶暴な人)は、北欧神話の berserker(ベルセルク)から来ているとか。
go ballistic は、ballistic missile(弾道ミサイル)が制御不能になることを意味していたそう。危な過ぎる…。
- He went ballistic when I told him.
(私がそう言うと、彼は怒り狂った)
go nuts
nut は「木の実」「ナッツ」。go nuts がどうして「気のふれた」「怒り狂った」の意味になるのか、 語源は分かりませんでした。
- My sister will go nuts when she finds out I crashed her car.
(私が車を壊したと知ったら、妹は怒り狂うだろう)
go bananas
go bananas は、サルがバナナを出されて興奮することから来ているとも言われます。go bananas と関連して、go ape(ape は「類人猿」)も同じ意味です。
- If I'm late again my Dad'll go bananas.
(また遅刻したら、父が激怒するだろう)
『ヴァイラス』
- 監督:ジョン・ブルーノ
- 出演:ジェイミー・リー・カーティス、ウィリアム・ボールドウィン、ドナルド・サザーランド 他
宇宙から飛来した電磁波生命体が、ロシアの衛星探査船を乗っ取り人類抹殺を図る。ドナルド・サザーランドの怪演が印象的。
(引用・参照元: IMDb, Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, The Phrase Finder, Wikipedia)
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