on the level(誠実な)
Hold it, cats! This little guy's on the level.
「待て、お前ら。この小さい奴は嘘を言ってない」The Aristocats(1970)
on the level:「誠実な」
level は名詞だと「高さ」「水準」「水準器」などの意味がありますが、on the level が何を示すのか判断が難しいですね。
イディオムの意味としては「誠実な」「正直な」で、honest(正直な)や sincere (誠実な)と同じです。アメリカ英語では、on the up and up も同様に使われます。
- I'm not convinced he's on the level.
(私は彼が誠実だとは思っていない) - How can I be sure you're on the level?
(どうしたら、あなたが誠実だと思えるんだ?)
on the level の由来
on the level というフレーズは、フリーメイソンに関係する言われます。フリーメイソンというと、秘密結社や陰謀論といった怪しげなイメージがあるものの、実際はかなり尾ひれがついていると思われます。
フリーメイソンのシンボルマークのひとつは直角定規とコンパスです。古来から、石工やその道具が道徳的なシンボルとして用いられてきました。たとえば square(さしがね、直角定規)は「公平」、compass(コンパス)は「範囲内に保つ」など。
level(レベル)は、建築において高低差を測定する「水準器」を意味し、フリーメイソンのロッジ(支部)では level は「平等」のシンボルとされます。
「平等」から「正直」になった経緯ははっきりしませんが、on the level という表記が、メイソンの儀式において見られます。
on the up and up(誠実な)
on the up and up(または、on the up-and-up)は、米語では「正直で誠実な」、イギリス英語では「より良くなり、より成功して」の意味です。
イギリス英語のほうはまだ分かるとして、アメリカ英語でなぜ「誠実な」になるのか。起源については、謎に包まれているようです。
アメリカ英語
- If your behavior isn't on the up and up, no one here will trust you.
(あなたの行動が誠実でなければ、ここでは誰もあなたを信用しない) - Do you think that the mayor is on the up-and-up?
(あの市長は誠実だと思いますか?)
イギリス英語
- Her health is on the up and up. Soon she'll be out of hospital.
(彼女の健康状態は良くなっている。すぐに退院できるだろう) - Business is on the up and up.
(ビジネスは上り調子だ)
on a level with(~と同等で)
一方、the level ではなく on a level with~なら、「~と同等で」「~と同じくらいの」です。「同等」は、ポジティブな意味合いでもネガティブな意味合いでも使われます。
- This place is on a level with the best French restaurants.
(この場所は一流のフレンチレストランと同格だ) - I wouldn't put him on a level with a supermodel or anything, but he's a good-looking guy!
(彼をスーパーモデルとかと同格にはしないけど、イケメンだよ!)
『おしゃれキャット』
- 監督:ウォルフガング・ライザーマン
パリに住む大金持ちの老婦人の猫たちが、悪事を企む執事によって遠くへ捨てられてしまう。
原題の aristocats(貴族猫たち)は aristocrat(貴族階級の人)をもじった語です。
(引用・参照元: IMDb, Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, word histories, Wikipedia, Idiom Origins)
英字新聞の再チャレンジガイド
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