over my dead body(そうはさせない)
Over my dead body.
「許さないわ」Beethoven(1992)
over my dead body:「そうはさせない」
上の台詞は、別のベビーシッターを雇おうという夫に、妻が反対の意を示したものです。
over my dead body を直訳すれば、「私の死体を越えて」。「それをするなら私を倒してからにして」といったニュアンスで、「許さない」「そうはさせない」という強い反対を表す慣用句です。
1800年代から使われたフレーズで、起源は定かではないとのこと。インターネット上では、Over My Dead Body で「OMDB」という頭文字の略語で使われています。
日本語でも「屍を越えてゆく」という表現がありますが、日本語のそれは「その人を倒して進む」より、むしろ「その人の死を乗り越えて進む」といった感じでしょう。
「屍を越えて行け」は、「私の死に捕らわれず、あなたはあなたの道を進みなさい」という叱咤激励のニュアンスなので、英語とは少し違います。
英語の意味は、どちらかというと「私の目の黒いうちは許さない」のほうが近いですね。
- “Mum, can I get a tattoo?” “Over my dead body!”
(「母さん、刺青を入れていい?」「許しません!」) - They will destroy Penbrook Farm only over my dead body.
(私が生きているうちはペンブルック・ファームを壊させない)
私の死体を越えた場合に限り、していい - Over my dead body will you drive home after you've been drinking!
(飲んだ後に車で家に帰るのは、私を倒してからよ!)
私の死体を越えた場合に限り、していい
3番目の例文に関しては、over my dead body が文頭に来たために、will と you が倒置になっています。
「否定の意味の副詞(句)が文頭に来ると、主語と動詞が倒置になる」というお約束があり、only もその仲間入りをします。というのも、「~だけ」は「~しかない」と同じことで、否定のニュアンスだからです。
only はないものの、実質は2番目の例文と同様に only over my dead body なので、倒置が起こります。
over my dead body のジョーク
また、over my dead body に対して、that can be arranged(手配可能だ)と返すブラックジョークもあるようです。
- Sally: I think I'll join the circus no matter what anybody says.
(誰が何と言おうと私はサーカスに入る) - Bill: Over my dead body!
(ぼくの死体を越えていけ!) - Sally: That can be arranged.
(手配するわ)
『ベートーベン』
- 監督:ブライアン・レヴァント
- 出演:チャールズ・グローディン、ボニー・ハント、ニコール・トム 他
セントバーナードのベートーベンが騒動を起こし、知ってか知らずか、最終的に家族の危機を救う。ベートーベンと一家のドタバタハートウォーミング・コメディー。
(引用・参照元: IMDb, Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, Collins dictionary)
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