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アリスイメージ
 

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1. 白ウサギの使い走り

 

正体不明の Bill

 

不思議の国のアリス Chap.Ⅳ

 

アリスは、白ウサギを追いかけて不思議の国へ入りました。白ウサギは物語のキーパーソンなのかと思いきや、実はそうでもありません。

前回、扇をなくしてしまった白ウサギは、アリスを使用人の Mary Ann(メリー・アン)と間違えて、家から手袋と扇を取ってくるよう言い付けます。せかされて、仕方なく従うアリス。白ウサギの家の表札は『W. RABBIT』。W は white の頭文字?

部屋でアリスは小ビンを見つけ、元のサイズに戻りたいと願って、それを飲みます。すると、思った通り体は巨大化。けれどそのサイズでは、家の中から動けません。さながら、小人の国に来たガリバーのよう。(そこまでは大きくない)

家に戻ってきた白ウサギは、びっくり仰天です。Bill(ビル)という名の何かに、アリスを家から追い出すよう命じます。

 
アリス Alice

Why, they seem to put everything upon Bill !

まあ、全部ビルに押し付けるみたい!

 

bill は「請求書」の意味があり、put it on one's bill は「(人)に請求書を出す」。Bill という名前と「請求書」を掛けています。

この章のタイトルは、「The Rabbit Sends in a Little Bill」。send in は「提出する」「送り込む」なので、「ウサギはリトル・ビルを送り込む」と「ウサギはちょっとした請求書を出す」と両方の意味を持たせています。

Bill の正体が分かるのは、アリスの体がまたサイズダウンして家から逃げ出した時。Bill は little Lizard(小さなトカゲ)で、それゆえ Little Bill です。

 

イモムシの鼻とあご

 

他の生き物たちと同じサイズになったアリスは、イモムシやハトやらと話をするですが、このイモムシの nose(鼻)と chin(あご)にご注目。

イモムシの鼻とあご
 

Carrol calls attention to the Caterpillar's nose and chin, in Tenniel's drawing, and explains that they are really two of its legs.
(キャロルはテニエルの挿絵のイモムシの鼻とあごについて、あれは本当は足の2本だと説明している)

 

あれが足だとすると、何と言うか、微妙なところに口があります。

2. 公爵夫人の屋敷へ行く

 

男の赤ん坊の描写

   

不思議の国のアリス Chap.Ⅵ

 

『アリス』に登場する公爵夫人は、16世紀の画家が描いた The Ugly Duchess(醜女の肖像)という肖像画がモデルとされています。

The Ugly Duchessの肖像画とアリスの公爵夫人
 

公爵夫人が抱いている赤ん坊は、普通に泣くのではなく、ブタのようにブーブー鳴いています。キャロルは小さい女の子大好きでも、小さい男の子は好きではなかったらしく、男の赤ん坊をブタに変えたのは、そんなネガティブな感情からのようです。

赤ん坊の描写もなかなか酷い。it(それ)やら the little thing(小さきもの)やら。完全にブタに変わってからは、the little creature(小さい生き物)なんて言っています。

 
アリス Alice

If it had grown up, it would have made a dreadfully ugly child: but it makes rather a handsome pig, I think.

大きくなったら、ひどく醜い子供になったでしょうけど。ブタとしては、結構ハンサムだと思うわ

 

アリスの台詞もまた辛辣。「もしブタにならずに育っていたら」という、仮定法過去完了です。この後、ブタになってどこかへ行ってしまった赤ん坊のことは、公爵夫人さえ言及しません。

 

チェシャ猫のニヤニヤ

  

アリスの物語で有名なキャラクター、Cheshire cat(チェシャ猫)は、公爵夫人の飼い猫です。チェシャーはキャロルが生まれた county(カウンティ。国の地方区分の一つ)。

grin like a Cheshire cat(チェシャ猫のようにニヤニヤ笑う)は、当時よく知られたフレーズだったとか。起源ははっきりしませんが、主な説は2つあり。

  • 宿屋の看板に、ニヤニヤ笑うライオンの絵が描かれていた
  • チェシャー・チーズがニヤニヤ笑うネコの形にかたどられていた
チーズ猫とネズミ
 

the cheesy cat may eat the rat that would eat the cheese は、アメリカの精神分析医 Phyllis Greenacre(フィリス・グリーンエイカー)のキャロル研究の著書に書かれている言葉です。

 

ジギタリスは誰の手袋

 

公爵夫人の家を出て、アリスはこれからどこへ行ったらいいか、木の上にいるチェシャ猫に尋ねます。チェシャ猫は、マッドハッターや三月うさぎのことを教えてくれました。その場面で、なぜか描かれているジギタリス。

 
ジギタリス
 

ジギタリスは、英語で digitalis [dìdʒitǽlis]。ta の音にアクセントがあり、カタカナで書けば「ディジタリス」です。digitalis は、花の形が指サックに似ているため、ラテン語で「指」を表す digitus から名前が付いたとか。

 US  digitalis

 

gi は「ギ」と読まれたりするので、そのため「ジ ‘ギ’ タリス」になったのでしょう。ちなみに、GIF画像も「ギフ」と発音する派と「ジフ」派がいました。(長年続いた GIF論争は、現在は「ジフ」ということになってます)

foxglove(キツネノテブクロ)はジギタリスの別名で、特にヨーロッパ原産の Digitalis purpurea という種。この呼び名について、キツネは手袋をしない、として、キャロルは子供たちにこう語っています。

 

The right word is ‘Folk's Gloves’. Did you ever hear that Fairies used to be called ‘the good Folk’?
(正しくは『妖精の手袋』だよ。妖精が『善良な人々』と呼ばれていた話を聞いたかい?)

 

foxglove と Folk's Gloves の言葉遊び。本来 foxglove と一語ですが、キャロルは Fox Glove のように二語で記してます。

folk は、people と同じく「人々」の意味。イギリスでは folk、アメリカではたいてい folks と複数形で使われます。英国では「妖精」を good folkgood people と呼ぶそう。ただし、かわいい名前と姿に反して、ジギタリスは人を死に至らしめるほどの毒草です。

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<引用・参照元> The Annotated Alice

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