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アリスイメージ
 
  1. ダムとディーに出会う
  2. 白のクイーンに出会う

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1. ダムとディーに出会う

  

近くで眠る赤のキング

 

鏡の国のアリス Chap.Ⅳ

 

森を抜けたアリスは、2つの道標(finger-posts)を見つけます。to one's houseto the house of someone は、どちらも同じ意味。道標は二つで、道は一つ。

ダムとディーの道標
 

アリスはダムとディーの兄弟にばったり出くわすのですが、第3章の最後が、ピリオドもなく不自然に終わってます。

 
4章のタイトル
   

but in another moment she recovered herself, feeling sure that they must be
(けれどすぐに冷静になり、彼らが、― 違いないと思いました)

 

この後に第4章のタイトル、Tweedledum and Tweedledee が続くという凝った見せ方です。つまり、章をまたいで、「彼らがトゥイードルダムとトゥイードルディーに違いないと思いました」と読ませています。

キャロルは、第3章の最後の1行と第4章のタイトルを rhymed couplet(韻を踏んだ二行連句)にするために、意図的に前の章を must be で止めたようです。

 
  • Feeling sure that they must be
  • Tweedledum and Tweedledee
 

第4章は、アリスと双子のダムとディーとのやり取りがメイン。その近くで、なんと赤の王が眠っています。

2. 白のクイーンに出会う

 

チェックメイトをかけない

 

鏡の国のアリス Chap.Ⅴ

 

in another moment the White Queen came running wildly through the wood, with both arms stretched out wide, as if she were flying,
(次の瞬間、白の女王がまるで飛んでいるように両腕を広げて、ものすごい勢いで森の中を走って来ました)

 

双子の兄弟が去った後、風で飛ばされたショールを追い掛けて、白の女王が走って来ます。

赤の女王といい、白の女王といい、やたらと走っているのは、チェス盤でどの方向にも自在に動けるクイーンの駒の機動力(将棋の「飛車」+「角」の動き)を示唆しているとか。

もっとも、この時、白の女王は直進しないでe3のマスへ行っていれば、赤の王にチェックメイトを掛けられました。白の女王はどこかぼうっとした感じで描写されているため、そのチャンスに気づかなかったようです。

 
白のクイーンと赤のキングの位置
 
アリス Alice

Am I addressing the White Queen?

白の女王ですか?

 
白の女王 the Queen

Well, yes, if you call that a-dressing. It isn't my notion of the thing, at all.

ええ、そう。着付けと呼ぶなら。まったく私はそう思わないけれど

 

アリスと白の女王の会話は、かみ合ってません。

ポイント

address:「~に呼びかける」

アリスが言った addressing という語を、白の女王は a dressing(着付け、着こなし)ととらえています。女王の着付けは、ひどい有様で、自身もそれを自覚している様子。

見かねたアリスは、女王のショールをまっすぐにし、髪を整えてあげます。

 

不条理な時間

 

メイドを雇った方がいい、と告げるアリスに、女王はアリスを雇うと言い出します。

 
白の女王 the Queen

I'm sure I'll take you with pleasure ! Twopence a week, and jam every other day.

喜んであなたを雇いましょう。週に2ペンス、1日おきにジャムで

 

この every other day(1日おきに)がクセ者です。

 
白の女王 the Queen

The rule is, jam to-morrow and jam yesterday ― but never to-day.

決まりでは、ジャムは明日と昨日です。『今日』では、ありません

 

今日ではないとしても、1日おきなら、明日はジャムがもらえるはずです。なのに、明日ももらえないと言う女王。

 
白の女王 the Queen

No, it can't. It's jam every other day: to-day isn't any other day, you know.

そうはなりません。ジャムは『他の日』ごとです。今日は『他の日』ではないでしょう

 

自分のいる時間が『今日』という日。明日になれば、明日が『今日』になります。その理論だと、毎日が『今日』で、永久に明日は訪れません

ちなみに、jam はラテン語の iam をもじったもので、iam は「今」を意味しますが、未来時制や過去時制でのみ使われ、現在時制では使われないとのこと。

 

時間を逆向きに生きる

 
白の女王 the Queen

That's the effect of living backwards.

逆向きに生きると、そうなります

女王は living backwards(時間を逆行する生)という表現をしました。時間を逆向きに生きるとは? 聞きなれない言葉ですが、実は、多くのファンタジーやSFで取り入れられているテーマです。

有名なのは、F. Scott Fitzgerald(F・スコット・フィッツジェラルド)の短編 The Curious Case of Benjamin Button を元にした映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)。80代の老人として生まれ、成長するにつれ若返っていく男性の物語です。

また、女王は記憶が双方向に働くので、過去だけでなく未来も「思い出せる」とのこと。何を一番覚えていますか、とアリスが尋ねた時、未来のことを過去形で答えています。

 
白の女王 the Queen

Oh, things that happened the week after next. For instance, now, there's the King's Messenger. He's in prison now, being punished: and the trial doesn't even begin till next Wednesday: and of course the crime comes last of all.

再来週に起こった出来事です。たとえば今、王の伝令が今、罰を受けて牢に入っています。裁判は次の水曜日で、始まってさえいません。もちろん、罪を犯すのは一番最後です

King's Messenger(キングの伝令)が誰かは言及されていないものの、テニエルの挿絵の人物はどう見ても「彼」。

獄中のマッドハッター
アリス Alice

Of course it would be all the better, but it wouldn't be all the better his being punished.

もちろん、罪を犯さないのは良いことだけど、(罪を犯さないうちから)罰するのは良くないです

  

この辺り、映画『マイノリティ・リポート』(2002)を思い出します。予言された罪を犯さなければ、それが一番。でも罰を先に行えば無実の罪になってしまう。

アリスも「悪いことをすれば、罰を受けるのは仕方ない」という正しい倫理観を持っています。

 
白の女王 the Queen

But if you hadn't done them, that would have been better still; better, and better, and better !

でももし悪いことをしなかったら、もっと良かったでしょう。もっと、もっと、もっと

 
罰を受ける流れ
 

罰を受けることで正される、という点は、アリスも女王も同じ考え。ただ、罰を受けるのは罪を犯した場合のみ、という根本が食い違ってます。

Voice By ondoku3.com

<引用・参照元> The Annotated Alice

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