1. when と while の使い方
when / while に will はない
時を表す接続詞の when(~する時)は、過去・現在・未来のどれにも使えます。ただし、未来のことであっても、when に続く動詞は、未来形ではなく現在形。will は使いません。
時や条件を表す従属節では、未来形は使わない。when だけでなく、while、if、after、before 等も、そう
- We'll go out when you wake up.
(あなたが起きたら出掛けよう)
- We'll go out when you will wake up.
未来形にならないのは、when 節の方だけです。主節(上の例文では We'll~ の部分)は、未来のことならもちろん未来形。
時間幅のある when?
when も while も二つの出来事が同時に起こることを表し、ほぼ同じように使えます。while の方が時間的な幅がある感じで、 when は「~する時」、while は「~する間」と訳すのが一般的ですね。
ところが、実際は時間的な幅があっても when を使ったりします。
特定の時期を言う
- I loved history when I was at school.
(学生の頃、私は歴史が好きだった)
- When I was young, I was sick all the time.
(若い頃はずっと病気がちだった)
時間の幅で考えるなら、上の例文のように「学生の頃」や「若い頃」は結構長い期間です。それでも、こんなふうに特定の時期を言う場合、when が使われます。もっとも、while も、ないわけじゃありません。
- Her parents died while she was still at school.
(彼女の両親は彼女がまだ学生の間に亡くなった)
「『何かが継続中』の時に」の場合(従属節中の動詞が進行形の場合)は、たいてい while を使うかと思います。進行形は時間幅があるものなので、when より while の方が適任でしょう。
ただ、これまた when を使わないわけじゃありません。when は、ほぼほぼオールマイティーです。
進行形で使う
- Lucy came into the room while he was waiting.
(彼が待っていると、ルーシーが部屋に入って来た)
- Steven was very unhappy when things weren't going well for him.
(スティーヴンは事が上手くいっていなかった時、とても沈んでいた)
- when:
- 「特定の時期」を言う場合に使い、進行形でも使われる
他にも、主語が省略された分詞構文があります。ただ、分詞構文の -ing は、少し事情が違うため、ここではさらっと流します。
- She was often nervous when facing the camera. (when+)動詞-ing の分詞構文
(彼女はカメラに向かっている時、よく緊張していた)
when と while の決定的な違いってあるの? この場合は必ずこっちを使う、みたいなやつ
2. when と while の違い
when しか使えない場合
when は、「~する時」と訳せば、たいていなんとかなるものの、実はそれぞれニュアンスが異なります。
after(~の後に)、whenever(~する時はいつも)、considering that(~を考えれば)、although(~だけれど)といった意味。もっと細かく分けることもできますが、とりあえずこの4つで考えます。
after の意味の時
- I'll call you when I get there.
(そこへ着いたら、連絡します)
- When you open the file, check the second page.
(ファイルを開いたら、2ページ目を見なさい)
上記は、after(~の後に、~したら)や just afetr(~の直後に、~したらすぐ)のニュアンスの when。
「そこへ着く」も「ファイルを開く」もある時点での完結した行為で、時間の幅がありません。そのため、この意味では、when は使えても while は使えません。
whenever の意味の時
- When I have free time, I always spend it fishing.
(時間があると、いつも釣りをして過ごす)
- When the wind blows, all the doors rattle.
(風が吹くと、ドアが全てガタガタ鳴る)
ポイントは、always という語が入れられるかどうか、です。always を入れてみてしっくりくれば、whenever の意味になります。この場合、while が使えないというより、while を使うと、意味が変わってきます。
- While the wind was blowing, all the doors rattled.
(風が吹いている間、ドアが全てガタガタ鳴った)
- while:
- 「~する時はいつも」の意味はなく、「~する間」の意味しかない
considering that の意味の時
- How can they expect to learn anything when they never listen? 反語表現
(まったく耳を傾けないで、どうやって学ぶことができるのか)
この意味の場合も、while で代用できません。
considering that(~を考えれば)は、言ってみれば仮定や条件の話で、if(もし~なら)と似ています。ただし、if は「あるか分からない状況」を言うのに対し、when / consider that は「(現時点ではまだでも)ある程度確定した状況」です。
- When I see Mike, I'll tell him that you said hello.
(マイクに会ったら、きみがよろしく言っていたと伝えるよ) 会うのが分かっている
- If I see Mike, I'll tell him that you said hello.
(もしマイクに会ったら、きみがよろしく言っていたと伝えるよ) 会うか分からない
- while:
- 「~したら」のような仮定や条件を言う場合には使えない
なんか、when の独占状態って感じ。ともかく when を使っておけばよくない?
早計だ。while しか使えない場合もある、わずかだが。
while を使う場合
先に挙げた when の意味の4番目は、although(~だけれど)や whereas(一方~)の用法です。これについては、while でも使えます。むしろ、while のほうをよく使うかもしれません。
although の意味の時
- She claimed to be 18, when I know she's only 16.
(まだ16だと知っているけれど、彼女は18だと言い張った)
- Why are you doing this when I've asked you not to?
(やらないように頼んだのに、なんでやってるの?)
- Bob loved sports while Julio preferred to read a book.
(ボブはスポーツが好きだが、ジュリオは読書の方が好きだった)
- while:
- when と同じく、「一方~」という対比を表すのに使う
all the time that の意味の時
何か継続中のことがあり、その最中に、また別の長々としたことが起こる場合は、while を使います。すなわち、all the time that(~の間ずっと)、as long as(~する限り)の意味になる時です。
- What were you thinking about while he was talking to you?
(彼が話しかけている間、何を考えていたの?)
- Her parents look after her daughter while she works.
(彼女が仕事の間、両親が娘の世話をする)
例文1は、「話し掛けている」のも「考えている」のも時間の幅がある行為。動詞に進行形の -ing を付けると、たいてい(あくまで、たいていは)while です。
例文2は、-ing は付いていなくとも、「仕事をする」「世話をする」のは長時間に渡る行為だと分かるため、これも while。
- while:
- 「~している間」は「~している」のように、継続が同時進行する場合に使う
all the time that や as long as の意味を持つのは、while だけなので、when は使えません。が、逆に言えば、無理に同時進行中のニュアンスを持たせなくてよいなら、when でもいいわけです。
- I don't like music playing while I am working.
(仕事中に音楽を流すのは好きではない)
- I don't like music playing when I work.
(仕事をする時に音楽を流すのは好きではない)
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, Macmillan Dictionary)
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