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「ソウの英文法」イメージ
 
 

1. はじめに

someany は、複数形の名詞にも単数形の名詞にも付く限定詞です。ここでは、それぞれが「複数名詞・不可算名詞」に付く場合と「単数名詞」に付く場合に分けて考えてみます。

 
ノーマル顔のソウ
最初に「複数名詞・不可算名詞」に付く場合と「単数名詞」に付く場合に分けてから、any と some を「肯定文」「疑問文」「否定文」ごとに見て行く

2. 複数名詞・不可算名詞の場合

肯定文の some

 

数量を表す時、通常は肯定文で some、疑問文・否定文で any を使いますね。肯定文の some は「いくつかある」「いくらかある」です。

この「いくらか」はくせ者で、「かなり多い数量の」、あるいは逆に「かなり少ない数量の」といったニュアンスの場合があります。また some は「一部の」の意味になったりするので、そこら辺は文脈次第です。

  • some
    • <肯定文>「いくつかの」「いくらかの」「一部の」
someの用法1
  • We've been having some problems with our TV over the last few weeks. some+複数名詞
    (ここ数週間、テレビにいくつかの問題がある)
  • She had a piece of pie and some coffee. some+不可算名詞
    (彼女は一切れのパイとコーヒーを取った)
  • Some boys went to the front of the stage to get a better view. The rest of us couldn't see a thing. some+複数名詞
    (もっとよく見えるようにステージの前に行った少年たちもいた。残りの私たちは何も見えなかった) 「一部の」の意味
 

疑問文・否定文の any

 

一方、疑問文・否定文だと、通常は some の代わりに any です。疑問文は「いくらかありますか?」、否定文なら「いくらもない」

  • any
    • <疑問文>「いくつかの」「いくらかの」
    • <否定文>「いくらもない」「まったくない」

疑問文の場合

  • Are there any stamps? any+複数名詞
    (切手はありますか?)
  • Is there any milk left? any+不可算名詞
    (牛乳は残ってますか?)

否定文の場合

  • I haven't got any friends. any+複数名詞
    (友達は誰もいない)
  • I didn't eat any meat. any+不可算名詞
    (私は肉を食べない)

some も any も、複数形の名詞に付く時はもちろん複数扱い。不可算名詞に付く時は単数扱いです。

ポイント①

ただし、leftovers(残り物)、clothes(衣服)などは、複数形の不可算名詞のため、複数扱い

 

疑問文・否定文の some

 

ここからが、例外的なケースです。疑問文でも、肯定の答えを期待する(「在る」ことを前提とする)時は、some が使われます。「在る」かどうか分からないなら、通常通り any。

また、some が「一部の」の意味の場合は、「一部はある」ことが分かっているので、疑問文や否定文にもなります。「(全体のうちの)一部」を表す some は、other(他の)と対比させて使われることが多いですね。

  • some
    • <疑問文>
      「いくらかの」「適量がある」ことを期待する場合
      「一部の」「一部はある」ことが分かっている

疑問文の場合

  • Would you like some milk in your coffee? some+不可算名詞
    (コーヒーにミルクを入れますか?) 肯定の返事を期待して
  • Do you have some questions? some+複数名詞
    (質問があるの?) 質問がありそうと思っている
  • Do you have any questions? any+複数名詞
    (質問はある?) 質問があるかどうか分からない
  • Why do some people live longer than other people? some+不可算名詞
    (なぜ一部の人は他の人よりも長生きするのか?) 一部はあると分かっている

否定文の場合

 

some「(全部ではない)一部の」という意味の時は、否定文にもできます。「一部」が not でも、「全部」が not ではない。つまり、「いくらかはある」ことを示します。

  • some
    • <否定文>
      「一部は~でない」「全部」が「ない」のではなく「在る」ものもある
  • I'm not keen on some types of fish. some+複数名詞
    (苦手な魚もある) 全部が苦手ではない
  • Some people never seem to put on weight while others are always on a diet. some+複数名詞
    (決して太らない人もいれば、常にダイエットしている人もいる) 全員が太らないわけではない
 

肯定文の any

 

こんなふうに、some は疑問文や否定文でも使ったりします。では、any は「いくつか(いくらか)」の意味で、肯定文で使えるのでしょうか。

  • any
    • <肯定文>
      「いくらかの」「もし~なら」の仮定の場合と、否定の要素が強い動詞の場合

if 節の中の場合

 

anyif(もし~なら)、あるいは if / whether(~かどうか)などの節の中にあると、肯定文でも使われます。

というのも、肯定の返事を期待しているわけでなく、「在る」かどうか定かではありません。「もし、在るなら」という仮定の話だからです。

  • If you have any witnesses, produce them. any+複数名詞
    (もし目撃者がいれば、提示しなさい)
  • I asked if they had any questions. any+複数名詞
    (質問があるか尋ねた)

ニュアンス的には、「目撃者はいるか?」「質問はあるか?」といった疑問文と同じなので、any を使うと考えればよいかと思います。

否定的な動詞の場合

 

prevent(妨げる)、ban(禁止する)、forbid(禁じる)など、否定の要素が強い動詞の時は any を使ったりします。

直接否定文になっているわけではないものの、ニュアンスとしては not と言っているのと同じです。肯定文でも、実質的に否定している時は、any が使われます。

  • He forbids any talking in class. any+不可算名詞
    (彼は授業中のおしゃべりを禁じている)
  • The rules and laws of fair competition forbid any written or unwritten understandings, agreements, plans, arrangements. any+複数名詞
    (公正競争の規則および法律は、書面または不文律の了解、合意、計画、取り決めを禁止している)
  • Mr Jacobson refused to answer any questions. any+複数名詞
    (ジェイコブソン氏は質問に答えることを拒否した)
 
困り顔のエイ
ややこしくて、よく分かんないだけど
横目のソウ
難しく考え過ぎ。some は「在る」場合、any は「ない」あるいは「あるか分からない」場合に使うと思えばいい

3. 単数名詞の場合

some の用法

 

some や any が複数名詞や不可算名詞に付く時は、「いくつかの」「いくらかの」という不特定の数量を表しました。一方、単数の可算名詞に付く時は、意味が違ってきます。

数量を表す場合と異なり、「肯定文」か「疑問・否定文」かで some と any を使い分けるわけではありません。

 
ノーマル顔のソウ
大前提として、単数形の可算名詞に付く場合、単数なので「いくつかの」「いくらかの」の意味にはならない
 

単数の可算名詞に付く some は、「(見知らぬ)何かの」「何らかの」です。

また、スラングで「たいした~」の意味でも使われます。ただ良いニュアンスの場合もあれば、皮肉の場合もあり。

  • some
    • 「何らかの」「たいした」
someの用法2
  • There must be some mistake. some+単数可算名詞
    (何か間違っているに違いない)
  • Some person may object. some+単数可算名詞
    (反対する人がいるかもしれない)
  • Some idiot driver crashed into the back of me. some+単数可算名詞
    (バカな運転手が私の後ろに衝突した)
  • Can you give me some idea of the cost? some+単数可算名詞
    (費用の考えを教えてもらえますか?)「何らかの」の意味
  • That was some party! some+単数可算名詞
    (たいしたパーティーだった!)

any の用法

 

any は、単数の可算名詞に付くと、「どれでもいいうちのどれかの」「どんな~も」といった意味になります。whatever(どれでも)や every(どれもみな)に近いですね。

また not just any~ の形だと、「どんな~でもいいわけじゃない」「特別な~」です。

  • any
    • 「どんな~も」「どれでも」
anyの用法
  • You can choose any book you like. any+単数可算名詞
    (どれでも好きな本を選べる)
  • Any color will do. any+単数可算名詞
    (どんな色もいい)
  • It isn't just any day ― it's my birthday!. any+単数可算名詞
    (ただの日じゃない! 私の誕生日だ)「いつでもいい日」ではなく「特別な日」の意味

if 節の中の場合

 

if などの条件節中にある時も、「どれでも」や「どんな~でも」のニュアンスです。ただ、some と同じように「何かの」「何らかの」と訳すほうが自然でしょう。

  • If you see any interesting book, buy it for me. any+単数可算名詞
    (何か面白い本があったら、買っておいてください)
  • If ever there was any sort of argument, she'd always side with my father against me. any+単数可算名詞
    (何か言い争いがあれば、彼女はいつも私に反対し父に味方するだろう)
ポイント②

「どんな~も」の意味の any は、不可算名詞や複数名詞に付くこともある

  • You may take any clothes you like. any+不可算名詞
    (どれでも好きな服を取っていい)clothes(衣服)は、複数形の不可算名詞(ポイント① 参照)
  • The patients know their rights like any other consumers. any other+複数名詞
    (患者は他の消費者と同じように自分の権利を知っている)
  • “Did you choose the colours?” “We could choose any colours we wanted.”any+複数名詞
    (「色は選んだの?」「どれでも好きな色を選べたんだ」)
 
ノーマル顔のエイ
それってつまり、「どんな~も」の any は、全部の名詞でイケるってこと?
閉じ目のソウ
そういうことになる

any+単数可算名詞の別用法

 

数量を表す場合、通常は「any+複数名詞」の形です。ただかなりレアケースですが、数量の意味で any が単数の可算名詞に付くことがあります。

その場合、「いくつか」ではなく「ただひとつ」ということを強調し、「疑問文」と「否定文」で使用されます。

  • any
    • <疑問文> ひとつでも
    • <否定文> ひとつも~ない
 

疑問文の場合

  • Do you have any friend? any+単数可算名詞
    (誰か一人でも友達はいる?)

否定文の場合

  • I never had any friend. any+単数可算名詞
    (友達は誰一人いなかった)
anyとsomeの分類
   
横目のソウ
色々厄介なのは、「複数名詞・不可算名詞」の場合。「単数名詞」はシンプルだ
怒り顔のエイ
「不可算名詞」かそうでないかって、考えるの大変じゃない?
閉じ目のソウ
名詞によっては、「不可算名詞」と「可算名詞」どちらもあるからな。まあ、ひとつの考え方というだけ
   

(引用・参照元:Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, リーダーズ英和辞典, Linguee, Collins Dictionaries, LDOCE)

 
英字新聞

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