1. 洋画の日本語音声と英語音声
様々な英語に慣れる
昔は、「イギリス英語かアメリカ英語のみが本物」といった風潮がありました。
でも今は、TOEICのリスニングにはアメリカ、イギリスをメインに、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの英語が採用されています。
何種類もの英語を勉強しないといけない、というわけじゃありません。
難しく考えなくても、洋画を英語音声で観ていると、色々な英語が耳に入ってきます。たとえば、『クロコダイル・ダンディー』などはオーストラリア英語。
リスニング練習の一環として、自然な日常会話なら「英語音声の洋画」、フォーマルな英語なら「英語ニュース」を聴いたり見たりするのも、英語教材に頼らない学習法です。
どうやって観るといい?
洋画は、日本語吹き替えと副音声で聞けることが多く、洋画の観方はいくつかあります。
お勧め順
- 「英語音声」で観る
- 「英語音声」「英語字幕」で観る
- 「英語音声」の後「日本語音声」で観る
- 「日本語音声」の後「英語音声」で観る
- 「英語音声」「日本語字幕」で見る
- 「日本語音声」で観る
洋画を英語音声で観る
英語のみ、または英語字幕と一緒に
観たことのない映画でも、ジャンルによっては、英語だけで大まかなあらすじが掴めます。内容全部は無理でも、5~6割分かるくらいで充分。あらかじめストーリーを知っていれば、もっと理解しやすくなります。
英語音声だけで映画を楽しめたら一番ですが、英語字幕付きのものが2番目のお勧め。字幕の表示が速いため、全部読めなかったりするけれど、字幕があると、かなり助けられます。
英語音声+英語字幕の洋画は、国内では手に入りにくいのが残念。Amazonプライムや他のサブスクリプションサービスでは、英語音声を英語字幕付きで観られるものがあるので、そういったものを利用するとよさそう。
英語が先、日本語が後
3番目は、英語音声で一通り観てから、日本語音声で再度観るやり方です。英語字幕が無理な場合は、この方法で。同じものを2回観ることになりますが、日本語で確認する時は全部まるごとでなく、要所要所をスキップしながらでよいかと思います。
もし余力があれば、日本語で観た後、もう一度英語で見返してみてください。
日本語が先、英語が後
4番目のお勧めは、初めに日本語音声で観て、内容が分かってからもう一度英語音声で観る方法。3番目のやり方の亜種です。映画のストーリーの理解度で言えば、これが一番。英語で見返す際は、スキップせずに全編を観ます。
実際、日本語と英語のどちらを先に聴くかは、あまり問題ではないので、3番目と4番目はお好きなほうでOKです。
英語と日本語字幕
5番目は、音声は英語で、日本語字幕が付いている場合。映画館で観る時は、必然的にこうなります。できるだけ日本語字幕を見ないようにして、耳だけでストーリーを追えればいいけれど、字幕に意識が向いてしまいがち。
目で日本語を見ながら、耳で英語を聴くのはなかなか厳しいため、5番目にしました。
日本語のみ
日本語音声だけで観たい時は、映画を楽しみましょう。そういう時だってあります。無理は禁物。
英語音声を聴いていて、知らない単語やフレーズがあれば、単語帳に書き留めます。
アルファベットでなく、たとえば「サノバビッチ」のようにカタカナで大丈夫。可能なら、「怒って言ってる」など、その言葉が出た場面について短く説明を書いておくとよいです。
その後、書き留めたカタカナ語を英語に直して考えてみます。sanovabitch、sanobabich…など、綴りをいろいろ推測して、辞書で調べてみてください。
単語だと思ったら、実はフレーズだった、なんてことはよくあります。該当の語が見つかればラッキー。何度か試してだめだった場合、気にせずすっぱり諦めます。
こうやって、自分の単語帳を作っていくと案外覚えられますよ。