
スティーブ・ジョブズ vs. ビル・ゲイツ
ラップ調の曲に合わせて誰かと誰かが張り合う、エピックラップバトル・シリーズ。こちらは、スティーブ・ジョブズ vs. ビル・ゲイツ。ジョブズ氏はAppleの共同創業者で、ゲイツ氏はマイクロソフトの共同創業者です。
10年以上前の動画ですが、今の時代にも古くなっていないのがスゴイ。
面白いだけでなく、秀逸なシャレや言葉遊びが盛りだくさん。長くて全部は無理なので、言葉遊びの部分を中心に抜き出してみます。
ジョブズ氏 (0:05)
Let me just step right in. I got things to invent.
ちょっと失礼。私にはたくさんの発明がある
step in は「~に介入する」。
ジョブズ氏 (0:09)
Fortune 500 'fore you kissed a girl.
(アップルは)『フォーチュン』誌の「トップ企業500社」に入った。きみが女の子とキスする前に
'fore=before。ジョブズ氏によれば、その頃ゲイツ氏はまだ女性とキスすらしていなかったとか。
ジョブズ氏 (0:11)
I'm a pimp, you're a nerd. I'm slick, you're cheesy.
私はポン引き、きみはオタク。私は如才なく、きみはありふれてる
pimp とは「売春婦を斡旋する人」。
ジョブズ氏 (0:13)
Beating you is Apple Ⅱ easy.
きみを打ち倒すのは Apple Ⅱ easy(=とても容易い)
too easy(あまりにも容易い)と言うところを、Ⅱ と too を掛けて、Apple Ⅱ easy と言っています。Apple Ⅱは、1977年に発表されたPCです。
ジョブズ氏 (0:15)
I make the product that the artist chooses, and the GUI that Melinda uses.
私はアーティストが選ぶ製品と、メリンダが使うGUIを作っている
Macは、デザイナーや絵を描く人向けだと言われます。GUIとは、グラフィカル・ユーザー・インターフェースのこと。メリンダさんはビル・ゲイツ氏の元妻なので、きみの奥さんもMacを使っている、という皮肉。
ジョブズ氏 (0:19)
I need to bring up some basic shit.
基本的な事を話す必要がある
bring up は「(話題・問題など)を持ち出す」の他、IT用語で「(プログラムなど)を立ち上げる」「(データファイル)を表示する」。(例: bring up a browser「ブラウザを立ち上げる」)。
また、basic もダブルミーニングで、「基本的な」という形容詞と『BASIC』という基本的なプログラミング言語のことを指しています。
ジョブズ氏 (0:21)
Why'd you name your company after your dick?
なぜ、きみの×××にちなんだ社名にしたのか
name~after… は「…にちなんで~に名前をつける」。dick は「男性器」の俗語。
ゲイツ氏の「マイクロソフト」という社名は、micro(極小の)+ soft(柔らかい)であり、ゲイツ氏の×××が小さくて柔らかいことからその名を付けたんだろう、というジョブズ氏の会心の一撃。
blow(うんざりだ)
ゲイツ氏 (0:23)
You blow, Jobs! You arrogant prick, with your secondhand jeans and your turtleneck.
きみにはうんざりだ、ジョブズ! お古のジーンズとタートルネックを着た、傲慢なチ〇コ野郎
prick は dick と同義のスラング。blow job は卑俗語で「フェ〇〇オ」を示すので、You blow, Jobs はジョブズ氏の名前と job を掛けています。
blow は、動詞で「うんざりするほど嫌だ」。suck と似た意味で、どちらも卑俗語です。blow も suck も perform fellatio on(~にフェ〇〇オをする)の意味があり、そこから来ているのでしょう。
- This movie blows.
(この映画はうんざりだ) - Their new album sucks.
(彼らのアルバムはひどい)
ゲイツ氏 (0:26)
I'll drill a hole in the middle of your bony head, with your own little spinning beach ball of death.
骨ばった頭の真ん中に穴を開けてやる。きみの回転する小さな死のビーチボールで
「回転する小さなビーチボール」とは、Mac OSの処理待ちカーソルのことで、Windowsで言うところの「砂時計」や処理中にグルグル回る「リングカーソル」のようなもの。
実際に、the spinning beach ball of death(回転する死のビーチボール)や the spinning wheel of death(回転する死の車輪)などと呼ばれているようです。
ゲイツ氏 (0:30)
Hippie, you got given up at birth.
ヒッピー、きみは生まれた時に見放された
at birth は「生まれた時に」。ショブズ氏が養子として引き取られた生い立ちに言及してます。こちらも痛烈。
ゲイツ氏 (0:32)
I give away your net worth to AIDS research. Combine all you little toys and I still crush that.
私はきみの純資産分をエイズ研究に寄付する。きみの小さなおもちゃをすべて合わせても、私はそれを打ち負かす
net worth は「純資産」。ゲイツ氏は『ビル&メリンダ・ゲイツ財団』で慈善活動を行っており、アップル社の資産が、マイクロソフト社に及ばないことを示唆しています。
ゲイツ氏 (0:36)
iPhone, iPad, iPwn, iSmack!
iPhone、私が打ち負かす。iPad、私がぶっ叩く
iPhone iPwn I pwn、iPad iSmack I smack の言葉遊びです。
pwn [poun] は「(特にオンラインゲームで人)を打ち負かす」というスラング。もともとは own を pwn と打ち間違えたところから、pwn という語ができたそう。
pad は動詞で「そっと歩く」など、柔らかく保護するニュアンスなのに対し、smack は「~をピシャリと打つ」「強く叩く」。
この後は、MacユーザーはクリエイティブにPCを使い、Windowsユーザーは仕事にPCを使う、だとか、このラップは誰が作った、などの話題になるので割愛。
さらに、Mac OSはウイルスに感染しない、といった言葉から、医者の話に移っていきます。
ジョブズ氏 (1:08)
Let's talk about doctors. I've seen a few. 'Cause I got a PC, but it wasn't from you.
医者について話そう。私は何人かの医者に診てもらった。PCを得たからだ。でも、きみからじゃなかった
'Cause=Because。PCは Personal Computer(パーソナルコンピュータ)と Pancreatic Cancer(膵臓がん)と を掛けたもの。ジョブズ氏は膵臓がんで亡くなりました。
以降、残されたゲイツ氏の独白になります。
ゲイツ氏 (1:20)
The whole world loved you, but you were my friend. I'm alone now with nothing but power and time.
世界中がきみを愛したが、きみは私の友人だった。今私は一人ぼっちで、力と時間があるだけだ
nothing but は「~しかない」。
ゲイツ氏 (1:25)
I'm a boss! I own DOS! Your future is my design!
私はボスだ! DOSを所有している! 未来は私のデザインだ!
DOS は「ディスク・オペレーティング・システム」で、MS-DOS は、マイクロソフトが開発・販売していました。boss と DOS で韻を踏んだもの。
この後は、ゲイツ氏の前にHAL 9000が現れるという展開になるため、省きます。HAL 9000は、『2001年宇宙の旅』に出て来るAI搭載のスーパーコンピュータです。さすがに、人間ではHAL 9000には敵わない。
それにしても、映画の中の2001年は、実際の2001年どころか現在よりもずっと進歩してる…。
(引用・参照元: Epic Rap Battles of History Wiki, Wikipedia, 英辞郎)
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